こんにちは。加藤です。

今日はフランス大統領選挙について考えていきたいと思います。

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5月7日に行われるフランス大統領選挙の決選投票ですが

「アン・マルシェ!」ことエマニュエル・マクロン前経済相と

「国民戦線」マリーヌ・ルペン党首との一騎打ちになりました。

フランス国内における反移民思想や治安悪化を背景とした

都市部と地方、エリート層と市民層といった地域分裂。

さらにはルペンを中心に巻き起こる移民規制問題や

反EU、反グローバルを基本とするグローバリズム修正主義。

たとえ、このまま大方の予想通りマクロンが大統領になったとしても課題は山積みですね。

そして何よりも、既存政党の候補者は軒並み落選。

結果としてフランス国民が国家運営のあり方を見直し

これまでの政治に見切りをつけたのには何か理由があるのでしょうか。

また、本題はタイトルにある通りグローバリズム修正主義の行方についてです。

トランプ大統領に始まったグローバリズム修正主義の今後はどうなっていくのか

という観点からもフランス大統領選挙には多くの注目が集まっています。

今回は政治不信によって増大する無党派層が国家からの自由を志すのでは?

という今後の世界的な展望についてもスポットライトを当てて行こうと思います。


グローバリズム修正主義の行方

トランプ大統領が推し進めるグローバリズム修正主義。

いわゆる「内向き」の国家運営を目的として

グローバリズムに対しても自国優先を徹底して掲げ、

強いアメリカという国民国家による自国民優先、保護を主張しています。

国内産業の衰退や雇用の減少、移民による労働力の搾取や

治安悪化によってヨーロッパでは根強く支持されています。

グローバリズムの果てに待っていたのが治安や格差の問題とあってはEU離脱や

移民規制を強く願う感情を代弁してくれるルペンが支持されるのもうなずけます。

一方で、マクロンが大統領になったとするとこの反EU、反グローバリズム、移民排除

といった過激な思想を内包しつつグローバルで開かれたフランスを作っていかなくてはなりません。

たとえ選挙に勝ったとしても矛盾に満ちた泥沼でマクロンは戦わなくてはならないのです。

つまり、移民問題やテロによって分断されたフランス国民にとって

最終的な選択肢とは統合ではなくさらなる分断なのでしょうか。

既得権益であるエリート層は今まで通りの

グローバリズムに則ってフランスを運営していきたいのに対して、

移民によって治安悪化に悩まされ、職も奪われた人々は

今のフランスを変えて欲しいと願っています。

しかしながら、エリート層も移民による治安悪化を目の当たりにしていますし、

職も奪われた人々も現状に不満を抱くもののEUを離脱し

移民が全ていなくなったら全てがうまくいくのかといえばそうではありません。

この国家的ともいえる自己矛盾。一つの解決策として人々が選ぶのが

マクロンでもルペンでもない「無党派」なのです。

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政治不信と国家からの自由

アメリカ大統領選挙においてもトランプに票が流れたのではなく

「無党派」を選んだから当選したと囁かれていますが、

国家や政治への不信感は人々の価値観の多様化や

テクノロジーの発達による情報化の可視化によって深刻化しています。

国家よりも自分で自分の身を守ろうという動きは活発化してきていることはあきらかで、

今回のフランス大統領選挙においても「無党派」の政治不信の流れが

世界的な国家という枠組みからの解放に繋がっていくのではないでしょうか。

国家という枠組みからの解放といっても様々ですが、

マクロンがグローバリズムの修正を図りつつ矛盾に満ちた国内情勢を

解決するのに期待する人はどれくらいいるのでしょうか。

今回の選挙に関してもそういった観点から見ると面白いかもしれません。

EUに加盟しつつ移民問題を解決したとして

それがフランス国民を一つにまとめ、皆が国民としてより良い生活を送れるのかどうか。

移民がしていた汚い仕事を誰がするのでしょうか?

そして、移民はどこに追いやられるのでしょうか?

国際的な自由競争はこれ以上何を生み出すというのでしょうか?

大統領とは?

政治とは?

国家とは?

一人の人間の人生や幸福を国家や政治が担う時代は終わったのかもしれません。

フランス大統領選挙の注目すべきポイントは

「フランス第一主義」でも「経済成長」でもなく「政治不信」と「国家からの自由」かと思われます。

みなさんの意見をお待ちしております。

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